Amazonで販売するときのコストその1_国内送料
2016/08/09
ちゃんとコスト計算している?(国内送料)
Amazonで販売するときには様々なコストがかかるよね。そのコストを見越して仕入をするわけだけれど、意外とそのコストをちゃんと計算している人ってレアかもしれない。
今回はその辺りのコストに注目してみようと思う。
コストの種類
Amazonで販売するときのコストには以下の様なものがある。
仕入代金
国内送料
国際送料
仕入代行費
FBA梱包費
関税
購入時消費税
FBA手数料
Amazon販売手数料
販売時消費税
今回は、この中で仕入れ代金と国内送料に注目して説明してみよう。
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仕入代金
最も基本となるコストだよね。その商品を買うのにかかるコストだ。
中国輸入の場合、当然人民元での購入となるためここには為替の要素も関わってくる。人民元と円のレートは日々変わっているけれど、仕入の時点での為替レートで評価することになる。
つまり、同じ100元の商品でも、1人民元あたり18円のときなら1,800円だけれど、1人民元あたり20円なら2,000円かかるってわけ。
為替のチェックは実際の支払をおこなう決済手段ごとに実際のレートと手数料を加味したもので評価することになるので、決済手段別の手数料も要チェックだ。
※例えば、海外送金の手数料が一番低いのはSBIレミットで決済するとすれば、SBIレミットでは1日に2回レートが更新されるので、そちらをチェックしてみよう。
また別に書くけれど、Amazonの売値は値崩れしたり、値上がりしたりするのだけれど、その商品を円ベースでかかっているコストをSKUに反映して、今この商品が利益を出しているのかどうかをひと目で分かるようにすることはとても重要な事だ。
※SKUというのは、Amazonで商品を売る時に「自分のお店で自由につけた商品コード」のこと。
Amazonが商品を管理するためにつけているASINコードとは別に管理される。
なんで、このあたりがわかれているのかは、別に説明するよ。
また、仕入時点で一定数以上を購入することで、値引き交渉が出来る場合がある。具体的な仕入に関しては別に書くけれど、その辺りを加味した金額を管理しておくと、実際に販売する時にどこまで価格を調整できるかがわかりやすくなるので、できるだけきちんと管理しておきたいところだね。
例えば、前回仕入時点では勝負をかけて20個程度の仕入をしたので値引きしてもらえたけど、今回の補充仕入では10個しか仕入れなかったから、値引きがしてもらえなかった、なんてことも起きるから、商品別だけではなくて、仕入ごとの商品仕入れ金額を別々に管理しておくと良いってことね。
国内送料
中国はとても広いので、その商品によっては、国内送料がかかってくる。国内送料は1商品ごとにかかってくるので、数量を多く仕入れできればそのコストインパクトは相対的に小さくなる。
例えば商品代金が10元で国内送料が15元の商品があったとすると、
1個仕入の場合
10元+15元 = 25元 (1個あたり25元)
10個仕入の場合
10元×10+15元 = 115元 (1個あたり11.5元)
という感じになる。
とは言え、仕入をできる数量は最初は少ないはずなので、この辺りはテストにかかるコストと割り切りが必要なのかもしれない。
あと、Amazonであいのり出品するときには、その商品本体に加えて、おまけのようなものをつけて出品されていることが多い。
※あいのりされたくないから、できるだけリサーチに手間暇をかけさせるようにしているわけだ。
で、そういうおまけが付いているケースの仕入は、当然ながら本体とおまけとの両方を仕入れることになるのだけれど、この場合、国内送料が結構効いてくる。
例えば、本体が20元でおまけが1元、そして国内送料が両方共15元だとすると
1個仕入の時は
20元×1+15元+1元×1+15元=51元 (1個あたり51元)
10個仕入の時は
20元×10+15元+1元×10+15元=240元 (1個あたり24元)
となる。
この場合は、仕入数量を一定程度見ておきたいところだけれど、テストで仕入をしたい時はそうもいかない。
なんだよ、どうすんだよ?という声が聞こえてきそうだが、そういう場合はおまけに何が付いているのかに注目すると少し活路が見えてくる。
例えば、コスプレ用のウィッグ(かつら)には、高確率でウィッグネットがセットになることが多い。かつ、ウィッグネットそのものは、商品説明(特に写真)でものを特定できないことが多い。
その場合、何を持って同じ商品だということが出来るのか?
答えは簡単。ウィッグネットであればなんだってイイってことになる。
となると、どういうことができるようになるのか?
そう、ウィッグを複数種類仕入れて、おまけのウィッグネットを一つの仕入先からまとめて仕入れてしまえば良いわけだ。
そういう工夫で仕入値というのはいくらでも削減できる要素があるってことだね。