欧米輸入に比べた中国輸入のメリット
2016/06/27
日本は中国に近いというメリット
日本は中国に近いという地理的メリットがある。
昨今、中国という国の政策が近隣諸国に与えるデメリットが多くニュースで流れているが、メリットも有るということは厳然たる事実だと言える。
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まず地理的に近いことで商品の到着が欧米に比べて早い。航空便で混み合っていない時期であれば発送後3日程度で到着する。そこから通関手続きで1日~2日かかることもあるが、概ね1週間もあれば商品が到着する流れだ。
※ちなみに欧米だと航空便でも2~3週間かかる。
また、船便であっても2週間程度で到着することを考えると、大量輸入に対応するために船便を使ったとしても欧米の航空便並みのリードタイムで資金を回していけることになる。
リードタイムが短いメリット
リードタイムが短いということは、それだけキャッシュフローに好影響を及ぼすことになる。1週間でものが仕入れられるのと3週間でものが仕入れられるケースを考えてみよう。
例えば、10万円の仕入れをして、その商品が4週間で売り切れるとする。
1週間でものが仕入れられるとすると、5週間で10万円を売り切るのに対し、3週間でものが仕入れられるケースでは7週間で10万円を売り切ることになる。
そうなるとかたや1ヶ月で10万円の売上を立てることができるのに対し、1.5ヶ月で10万円の売上ということになる。例えば3ヶ月で考えてみれば売上30万に対して20万円だ。利益率20%で考えてみれば、3ヶ月で利益6万円と4万円。その差はなんと33%も違うことになる。
よく、在庫を抱えることは雨の中で傘を持っていないことに例えられる。在庫を抱える、言い換えれば投入した資金が売上にならない期間ということだ。
雨が降っている中で傘を持っていなかったら君はどうする?
きっと走るだろう。できるだけ濡れないように。
つまりリードタイムを縮めることは、雨の中を走り抜けることと同じなんだ。
値崩れリスク
もう一つAmazonで販売するケースではリスクが有る。ズバリ値崩れするリスクだ。
Amazonではあいのり出品にせよ、オリジナル商品ページを持つにせよ、値崩れのリスクは常にある。完全に流通経路をコントロールできるわけではない限り、オリジナル商品ページであってもあいのり出品者が出てくることは防ぎようがない。
※商標権をとってコントロールすることはできるが、それもいつまで出来るかは定かではない。JANコードさえ取れればあいのりを抑制できる時代はすでに終わっているのだ。
この値崩れは資金投入から売上に繋がるまでの時間が長ければ長いほど可能性が高まってしまう。
つまり、リードタイムが短いことは値崩れリスクに対する対抗策に自然となってくるというわけだ。