商標権チェックの外注化 どこまで自動化出来るかがポイント
2016/08/13
商標権のチェックは手間だけれど避けては通れない
商標権のチェックはとても重要なんだけれど、扱い品目数が増えれば増えるほど商標権チェックの手間は増え続ける。
商品リサーチのたびに商標権のチェックをし続けるのは現実的じゃない。
とは言え、チェックは必要だ。
この課題にどう対応していくべきなのかを今回は考えてみようと思う。
商標権チェックの流れ
商標権のチェックはその商品に含まれている商標情報を商標権検索していくというのが基本だ。
つまりは、商品名等に含まれている「ブランドっぽい」名称に対して、特許情報プラットフォームで検索してすでに商標登録されているかどうかを判断していくという流れだ。
ただ、この「商標登録されているかどうか」ってのはなにげに奥が深い。
単純にその商標に属する名前が商品名につているかどうかで判断できないからだ。商標は商品名、出品者名、写真などに表現されていることで効果を発する。特に写真にだけ表現されているケースでは機械的判断が難しくなってくる。目見によるチェックをせざるを得ないわけだ。
更に言うならば、商標権の申請がされている商品カテゴリが、対象の商品に対応しているものなのか、という点も手作業でのチェックが必須だ。
例えば、ワンピースの商品に対して、「被服」のカテゴリでの商標権が申請されていれば問題だが、「便益」系のカテゴリであれば問題ない。この辺りは一つ一つ見ていかないといけない。
自動化出来る要素
とは言え、自動化出来る要素は確かにある。
まず、商標権NGの文字列リストを構築すること。これは単純にデータベース化しておいて、そこでNG要素の抽出をすれば対応出来る。
問題はこの機械的なチェックをどのタイミングで行うかということだ。
最終的なチェックポイントは、仕入れのタイミングで行うことは重要だが、出来るならば商品リサーチのタイミングで機会的チェックは済ませておきたいところだ。
商品リサーチを外注化する前提で考えると、商標権NGのリストを複数のビジネスパートナーの間で共有することが重要になってくる。この辺りの共有の仕組みを考えなければならないわけだ。
リサーチリストをgoogleドライブで共有した上で、NGリストへの外部参照を行うことでチェックという感じで対応するのが良いのだろうけど、仕組みを作り上げる必要があるね。
この辺りの商標権チェックと、価格等の商品情報チェック、中国での仕入れURLをASINを入力すれば自動的に行える仕組みを考えていく必要があるね。