北朝鮮の核実験が行われることの影響ってものを考えてみる
2016/09/11
北朝鮮が不安定になってきている
2016/09/10のニュースで北朝鮮の核実験を受けて、各国の反応が報じられている。
安倍首相も今までとは次元が違う脅威だと述べて、北朝鮮に対して国連で緊急会合が行われた。
今後の北朝鮮の情勢不安定化にともなって中国輸入ビジネスはどうなっていくのだろう?
少し考えてみよう。
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中国共産党は北朝鮮の安定を望んでいる
国連の緊急会合が行われている。おそらく北朝鮮に対して新たな制裁が検討されていると想定されるが、おそらく中国共産党は強い制裁には後ろ向きな姿勢で対応するのではないかと考える。
中国共産党が最も恐れているのは北朝鮮の崩壊に伴う、難民の流入ということなんだろう。
そのために、無理矢理でも金正恩体制を維持しておいて欲しいというのが本音だと想定される。
ただ、今後中国共産党の協調なしに制裁がなされた場合でも、中国共産党の思惑とは別に北朝鮮は一層不安定化することが想定される。
中国輸入ビジネスへの影響
直接の影響は円相場だろう。
北朝鮮の核実験が報じられた2016/09/09 12時ころの相場を見てみると、USDレートはそれほど反応はしていない。18時ごろになって一気に円安が進み、1$102円→103円と数時間で推移している。
アジア圏の危険度がましたとして円安になるのは自然な成り行きだと思われるが、ポイントはその後だ。日をまたぐころに調整が入り102円中盤まで戻している。
相場は今回の核実験に対してあまり直接的なアジアの危機とは捉えていないように見える動きだ。
今後の相場はプロの見解に譲るが、中国輸入ビジネスでの影響として、為替の動きは注視していく必要があるだろう。
もう一つの影響はロジスティック、つまり中国から日本への仕入れのリードタイムかも知れない。
取り扱い品目にもよるが、自分の感覚では中国国内の仕入れはなにかイベントがあるとバタつく印象が強い。
中国国内での雇用が日本ほど継続性が維持されていない影響なのかもしれないが、なんかあると滞るという認識だ。
これに対しては仕入れ商品のラインナップの季節感を通常よりも早めに切り替えていく対応が必要なのかもしれない。
遅くなるリードタイムが同しようもないのであれば、通常2ヶ月先の商品を対象にしているところを3ヶ月先を見越して行くということだ。
つまりいまであれば真冬の商品ラインナップをすでに仕入れ始めても良いってことだね。
去年の冬に売れていたものを見返して、仕入れの準備を進めよう。