リサーチのために売価を決めよう
2016/07/04
商品リサーチは売価決めから
商品リサーチをするにあたって、まず最初にするべきなのは売価決めだ。
転売ビジネスは安く仕入れて高く売る。これが鉄則なのだけれども、そもそもいくらで売れるのか、いくらで仕入れられるのか。この2つは市場という神様の見えざる手が決めるものだ。
では人間である僕たちは手をこまねいているだけなのか?
今回はこの辺りに触れていこうと思う。
利益率は売価によって決まる
今まで中国輸入ビジネスでの様々なコストに触れてきているけれども、改めて振り返ってみると、コストには以下のものがある。
- 仕入代金
- 国内送料
- 国際送料
- 仕入代行費
- FBA梱包費
- 関税
- 購入時消費税
- FBA手数料
- Amazon販売手数料
- 販売時消費税
これらを加味して、利益がどの程度出るのかを具体的に想定して計算してみよう。
仕入代金:売価の40%
国内送料:仮置き100円
国際送料:仮置き300円
仕入代行費:仕入代金の8%
FBA梱包費:仮置き40円
関税:仕入代金の5%
購入時消費税:仕入代金の8%
FBA手数料:仮置き400円
Amazon手数料:売価の15%
販売時消費税:売価の8%
ここで、変数要素は売価と仕入代金だけれども仕入代金は売価から算出されるから、実質変数は売価だけになる。
仮に売価を2,000円で計算してみよう。
2,000円×40% + 100 + 300 + 2,000円×40%×8% + 40 + 2,000円×40%×5% - 2,000円×40%×8% + 400 + 2,000円×15% + 2,000円×8%
=2,140円
ざっくり計算で2,000のものを売ろうと思ったら2,140円かかってしまう計算だ。つまり2,000円の売価では40%の仕入ができたとしても赤字ってわけだね。
では、売価が4,000円ならどうだろう
4,000円×40% + 100 + 300 + 4,000円×40%×8% + 40 + 4,000円×40%×5% - 4,000円×40%×8% + 400 + 4,000円×15% + 4,000円×8%
=3,440円
つまり利益560円ってことになる。このくらいの売価で初めて利益が出るわけだ。
次に仕入が30%でできたらどうだろう?
2,000円×30% + 100 + 300 + 2,000円×30%×8% + 40 + 2,000円×30%×5% - 2,000円×30%×8% + 400 + 2,000円×15% + 2,000円×8%
=1,930円
かろうじて70円の利益だ。これが売価4,000円なら
4,000円×30% + 100 + 300 + 4,000円×30%×8% + 40 + 4,000円×30%×5% - 4,000円×30%×8% + 400 + 4,000円×15% + 4,000円×8%
=3,020円
なんと、980円の利益ってことになる。
売価は利益率に直結することが理解してもらえると思う。
いくらの売価に設定するか
現実的には3,000円というところになると思う。
3,000円×30% + 100 + 300 + 3,000円×30%×8% + 40 + 3,000円×30%×5% - 3,000円×30%×8% + 400 + 3,000円×15% + 3,000円×8%
=2,475円
で仕入率30%で525円の利益ってことだから、2,475円に対して525円の利益で21%の利益率ってことになる。この辺りを狙っていけば、値下がりリスクにもある程度対応していけるだろう。
まずは、この3,000円という売価で商品リサーチを進めていこう。