タオバオ・アリババ・アリエクスプレスの使い分け
2016/06/27
中国輸入ビジネスの仕入先
中国輸入ビジネスでは中国のネットサイトからの仕入をしてもらい、それを日本で売るというのが基本モデルなのだけれど、その仕入先となる中国のネットサイトについて今回は触れてみようと思う。
代表的なサイトは以下の3つのサイトだ。
- 淘宝網(タオバオ)
- 阿里巴巴(アリババ)
- aliexpress(アリエクスプレス)
実のところこの3つのサイトは全てアリババグループという会社が営んでいる。ジャック・マーという人が創業者なのだけれど、ソフトバンクの孫正義さんがいち早く投資をしたことで有名な会社だ。っていうかすげえな孫さん。
アリババグループは中国の通販市場の実に8割をシェアしている巨大グループだ。
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タオバオ
タオバオはアジア最大のオンラインショッピングモールだ。一般の中国国内の人々が買い物に使うサイトのため、扱われている商品は個人向けのものが多い。
1個から購入できるため、試しでの仕入にはもってこいなわけだ。
不当な取引があった場合には出店店舗に対しての罰則規定があり、その取引を評価するための仕組みも充実している。
多くの出店店舗ではクレジット決済に対応していないため、中国のパートナーさんに買い付けをしてもらうことになる。
アリババ
タオバオが個人向けナノに対して、アリババはビジネス向けのショッピングサイトだ。タオバオに比べると営業時間が短く、オフラインになっていることも多い。価格帯は全体的にタオバオよりも安いのだけれど、仕入数量に条件が加わることもある。
また、ビジネス向けということで、詐欺的な店舗も一定数存在するので、注意が必要だ。タオバオと違って運営が間に入って店舗に課せられる罰則規定がなく、あくまで購入者と店舗のやり取りで完結されるため、トラブル時の対応が遅く、トラブルの頻度も高めだ。
それでもある程度の物量をある程度の時間をかけてでも仕入れしたい場合は使えるだろう。
また、タオバオと同じく多くの出店店舗ではクレジット決済に対応していないため、中国のパートナーさんに買い付けを行ってもらうことは同じだね。
アリエクスプレス
アリエクスプレスはアリババの海外向け通販サイトだ。
サイトの表記はタオバオとアリババとは違い、英語で表記されている。一応日本語サイトもあるけれど、悪意があるんじゃないかと思うくらい価格が違うから英語サイトを使おう。
価格はタオバオと比べても高め。だが、それを補って余りある以下の特徴がある。
- 日本への送料無料の商品が多い
- クレジット決済に対応している
ただ、これらの恩恵にあやかるためには、中国のパートナーさんを経由せずに直接自分で仕入れる必要がある。でないと中国のパートナーさんからの国際送料がかかってしまって意味がないからね。
そうなるといくつかの問題が出てくる。
- 品質に問題があった時に返品することが難しい(国際送料がかかってしまう)
- 作業を自分ですることになり、作業量に限界が出てくる
作業については国内の代行業者にアウトソーシングするなどの工夫ができるけど、品質問題はいかんともしがたい。
まずテスト仕入れとして使ってみて、その同じ商品をタオバオで中国のパートナーさんに仕入れてもらうという流れが良いかもしれないね。