タオバオの在庫数
2016/06/29
タオバオの在庫数はあてにならない
タオバオの在庫数はあてにならない。もお、悲しくなるくらいあてにならない。
まあ、中国人だしなぁ~。なんて思考停止をしてはいけない。そもそも、この在庫数があてにならない背景を理解しておくことは少なくとも中国輸入ビジネスをやろうっていう僕達にとっては、少なからず価値のあることだと思わないかい?
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無在庫販売で販売されているケース
タオバオはそもそもC to C(個人間取引)のためのプラットフォームであることを認識しておく必要がある。つまり、Amazonのように企業もいるけれど、個人がものを売るプラットフォームとして機能しているってことだね。
このことは、何を意味するのか?
そう、Amazonと同じように無在庫で販売されているケースがあるってことだね。
しかし、タオバオのルールとして、在庫数は表示しなければならない。となると、0個とは書けない(っていうか書いたらシステム的に売れない)ので99個と書いておいて、いざ売れたら仕入れて購入者に発送する。
タオバオ内で複数の店舗を運営しているケース
タオバオで複数の店舗を運営している業者もいる。場合によってはリアル店舗とタオバオの両方を運営しているケースも有る。
そして、その店舗で同じ商品を扱っている場合がある。その場合はどんなことが起きると思う?
そう、在庫の共有だ。
店舗Aと店舗Bで商品①を扱っていたとする。商品①は全部で10個の在庫がある。
とある日の朝、店鋪Aと店鋪Bは商品①が朝の時点で10個あることを確認したとして、午前中に店鋪Aでは4個、店鋪Bでは3個売れたとする。
しかし、店鋪Aは店鋪Bの売上を把握する仕組みがなく、在庫を自分のところで売れた個数だけ減らして6個とする。店鋪Bも同じように在庫7個とする。
いざ、店鋪Aで午後に2個、店鋪Bで3個が売れたとしても、実際には在庫は全部で3個しかないので、在庫不足が発生してしまう。
この辺りは、システム的にきちんと対応できていないかぎりはリアルタイムに論理在庫を抑えることができない。そして、システム的にきちんと対応できるような状況の店鋪は少数派だろう。
チャットで問い合わせが必要
なので、タオバオでは在庫問い合わせは必須要件となるわけだ。
そもそもの国民性の違いか、買い物をするときに日本では売り手と買い手のコミュニケーションを避ける傾向があるが、中国では積極的にコミュニケーションを取る傾向がある。
タオバオが成功したのもそのコミュニケーションツールとしてアリワンワン(阿里旺旺)を整備したことが挙げられるほどだ。
このアリワンワンをパートナーに積極的に活用してもらい、在庫状況の早めのウォッチをしておくことで、リードタイムを最小に調整していくことができるわけだ。
その他にも製品品質や梱包状態など、事前に確認することで取引条件を明確化し、場合によってはそれを材料に価格交渉をしてもらう。
中国輸入ビジネスはコミュニケーションが根っこにあるビジネスだってことだね。